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  • このホームページは、平成12年・ホクレン農産部発行の「北海道小麦今昔物語」(非売品)を広く紹介のため、同書を複写しPDFで掲載したものです。過日、佐藤久泰氏に”道産小麦を分かりやすく解説した資料は?”、と尋ねたところ紹介して下さったのがこの本です。
  • 佐藤氏は、かって道庁を定年退職後ホクレン農産部に勤務されたことがあり、その折に氏が中心となってこの本の編集に携われました。道産小麦の品種改良、栽培、流通、製品など広い分野にわたり、多数の専門家がそれぞれ執筆しております。
    約100年の歴史を持つ道産小麦を知る上で格好の資料であると思います。
  • また、今回、佐藤氏は、現ホクレン農産部から、このホームページに掲載することの了解を得る労をとって下さいました。
    ここに、掲載了解を賜ったホクレン農産部殿ならびに佐藤久泰氏に対して、厚くお礼申し上す。 (2007年11月 石花)
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表紙/とびら (装丁)
発刊にあたって/発刊によせて p 003
北海道小麦グラフティー(グラビア 写真)  
 
目次 p 013
執筆者一覧 p 016
1. 北海道小麦の歴史
(1) 小麦の歴史 ━明治、大正時代〜米国からの導入品種が!━ p 019
(2) 小麦の歴史 ━大正から昭和前半時代〜交雑育種が本格化━ p 021
(3) 小麦の歴史 ━昭和後半時代〜良質・多収・安定生産へ━ p 024
(4) 小麦の品種改良━1 (国立農試) ━一度消えた育種の灯が再開━ p 027
(5) 小麦の品種改良━2 (道立農試) ━秋まきのめん・春まきのパン用━ p 029
(6) バイオテクノロジーも小麦品種づくりに貢献 ━グリーンバイオ研究所━ p 032
(7) 小麦農林61号と日本めん(うどん) p 034
(8) 北海道と春まき小麦 ━「農林29号」が根幹品種━ p 037
(9) 小麦育種グループに加わって ━最先端の機器に驚く━ p 040
(10) 品種登録と利用料 ━公的品種の開発力はトップクラス━ p 042
2. 小麦栽培の環境と生産事情
(1) 春まき小麦と秋まき小麦 ━生育日数と生産性━ p 045
(2) 小麦は乾燥地を好む? ━北海道は不適地?━ p 047
(3) 道産小麦の主産地と適地 ━適地と大面積栽培地とは異なる━  p 049
(4) 転作と麦作振興及び普及 ━排水対策と蘇った小麦作━ p 051
(5) 小麦の収穫と雨 ━道産小麦は雨との戦い!━ p 055
(6) 雨害と低アミロ小麦 ━変化し易い小麦でんぷん━ p_057
(7) 豪州の小麦生産流通事情 ━平均収量は適地でも150kg ━  p 059
(8) 南米の小麦生産事情 ━大いなる可能性を秘めた大陸━ p 062
(9) 欧州の小麦事情 ━欧州のパンと日本の小麦━ p 064
(10) カナダの小麦生産事情 ━世界一の品質管理体制━ p 066
(11) 中東の小麦事情 ━発祥の地・人類の壮大なロマンが潜む━ p 068
3. 品種(銘柄)等
(1) 戦後の品種改良第1号で、収量を飛躍的に向上 ━ホクエイ━ p 070
(2) ムカコムギ ━安楽死時代を生き抜いた━ p 073
(3) 箸にも棒にもかからないといわれたが ━ホロシリコムギ━ p 075
(4) タクネコムギ ━パン用品種がしょうゆに好適とは━ p 079
(5) チホクコムギ ━美人で欠点ばかりが・でも8.6万ha ━ p 081
(6) クリーミィ美人も寝てばかりでは ━タイセツコムギ━ p 084
(7) ホクシン ━3〜4日の早熟が武器で急速に日本一の生産量に━ p 087
(8) ハルヒカリまで ━おいしいパン でも経済性・作りやすさが!━ p 090
(9) ユーザーに大人気、超多収品種「ハルユタカ」も穂発芽には勝てず p 093
(10) 春のあけぼの ━パン適性が高く、赤かび病に強いが?━ p 096
(11) 製パン用小麦のエースになれるか ━民間育成品種「春よ恋」━ p 098
(12) オーストラリア産のうどん用銘柄 ━ASW━ p 100
(13) ICW ━パンやパスタの原料として世界一の評価━ p 102
(14) 主に菓子用で一部めん配合に ━ウェスタン・ホワイト(WW)━ p 104
(15) 春まき小麦でパン用 ━ダーク・ノーザン・ホワイト(DNS)━ p 106
(16) パン・めんと広範囲に ━ハード・レッド・ウインター(HRW)━ p 108
4. 小麦の生産振興等
(1) 模範となる農家・集団を表彰 ━北海道麦作共励会━ p 110
(2) 良質小麦安定生産技術講習会 ━道産小麦の生産は講習会の成果━ p 114
(3) 大規模栽培試験ほ ━実需の望む品質でなければ━ p 117
(4) 麦の試験研究支援・講習会・栽培啓蒙 ━北海道米麦改良協会━ p 120
(5) 春まき小麦と秋まき小麦の栽培暦 ━小麦栽培の早わかり━  p 123
(6) 講習会四方山話 ━青空教室方式(現場)が一番━ p 125
(7) 品種が変われば、田園風景も変わる! ━作柄調査━ p 127
(8) 小麦実需先調査 ━製粉工場や生協等を訪ねて生産現場へ反映━  p 130
5. 小麦とその仲間たち
(1) 秋まき小麦と雪腐病 ━先人たちは雪腐病との戦いだったが━ p 132
(2) 土壌病害━1 ━一年おきに新病害が発生!立枯病、眼紋病━ p 135
(3) 土壌病害━2 ━美人薄命の諺は小麦にも通じる? (条斑病、縞委縮病)━ p 138
(4) 麦角病と麦角粒 ━猛毒の麦角粒は1粒もダメ、イネ雑草種子にも━  p 141
(5) 小麦畑のアブラムシ ━田舎の小さな博物館━ p 143
(6) 赤かび病 ━菌の毒素産生を巡る真実!(ニバーレ菌は潔白)━ p 146
(7) 土壌凍結と小麦 ━Dゲノムの結合で耐寒性が飛躍的に向上━ p 148
(8) 秋まき小麦の窒素施肥改善と収量向上 ━効果的な施肥法試験━ p 151
(9) 国際穀物穂発芽シンポジウム ━網走開催━ p 153
(10) 穂発芽研究会 ━全国の研究者が参加し、5回のワークショップ開催━ p 155
(11) 麦の会 ━麦類関係者年1度の親睦会をたのしみに━ p 157
6. 小麦の生産・流通
(1) 小麦の内外価格差 ━2.2〜2.6倍あるが━ p 159
(2) 円滑な物流に大きく貢献 ━5万トンサイロ━ p 161
(3) サブ乾燥施設 ━役割とメリットの再構築も━ p 163
(4) ホクレンの小麦取扱い ━農会・北聯・ホクレンへ━ p 165
(5) なんばんBOOK ━我が町の順番早わかり〜面積・収量━ p 168
(6) 麦類・豆類・雑穀便覧 ━面積、収量、流通など早わかり━ p 170
7. 小麦の用途
(1) 小麦と醤油・味噌 ━伝統的食文化の伝承と健康食品的価値  p 173
(2) 小麦とうなぎ ━うなぎ屋さんが道産小麦の規格外を━  p 176
8. 小麦粉
(1) 自家製粉時代 ━一家に一台の挽き臼(石臼)が━  p 178
(2) 全粒粉(100%粉砕で粉質劣る)と60%粉(良質な小麦粉) p 181
(3) 製粉事情今昔 ━石臼からロール式製粉と篩機の発明と匠の技で━ p 184
(4) 薄力粉と強力粉 ━用途に応じた使い分けで美味しく━ p 186
(5) アミログラム・アミロ値 ━でんぶんの粘度・糊化特製を━ p 189
(6) フォーリング・ナンバー ━簡易にめん適性を判定━ p 191
(7) グルテン ━小麦粉にしかできない働きの源━ p 193
9. 小麦粉加工品の数々
(1) うどん ━国内産で最も優れた道産小麦!━ p 195
(2) そうめん ━江戸時代から梅雨越しものが風味よし━ p 198
(3) 冷や麦 ━製法はうどんと同じ、長径・短径が小さい━ p 200
(4) これはうまい! ”チホクうどん” と ”おまち道産” p 202
(5) 中華めん「サッポロラーメン」 ━ご当地ラーメンの元祖━ p 204
(6) 小麦の品質とお国柄 ━欧州・豪州では自国産小麦パン━  p 206
  編集後記/奥付け p 209

は、佐藤久泰氏の執筆による

 

◆お勧めサイト「北海道アズキ物語」(発行:北海道アズキ物語出版委員会)

 
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